NEWSお知らせ

元スタッフのブログ紹介♪

弊社で以前勤めていたスタッフのブログをご紹介したいと思います。

お客様には「結婚式を通して幸せな結婚生活をお送り頂きたい」と思い、日々努めておりますがそれが働いているスタッフのやりがいになってくれることがとても嬉しく思います。

 

*元スタッフのブログ

最近、このブログを見てコメントをくださる方が少しずつ増えてきてとてもうれしい毎日です。

しかも現役のヤクルトレディさんの声や実際に私のブログを見て商品を買う時の参考にしてくださるというお客様の声まであってもう、天にも昇る勢いです!!基本的に本業であるヤクルトのお仕事でも、このブログでもお客様のことを第一に考えて仕事をしていきたいって思ってやっています。

私のこの根本的な考え方が一体どこからきたのか・・・?そのルーツを考えたら、前職で経験したドレスショップでのお仕事だったように思います。

どんなドレスショップで働いてもそんな風になるというわけではなく、私が勤めていた心斎橋のマリーシンシアというドレスショップの社長とチーフがとっても素敵で本当に接客業の神髄をそこで学んだんだなと最近よく思い出します。

保育の世界から一転飛び込んだドレスショップというキラキラした世界の実態は?

勤めていた託児所の閉園をきっかけに違う仕事もやってみたい!とチャレンジしたことのないドレスショップの定員の仕事をハローワークで見つけて働き始めました。
そこは、大阪で老舗と言われる有名なお店でしたが会長と呼ばれるBOSSがヤクザみたいに怖くていつも朝礼では怒声を社員に浴びせかけるようなお店でした。

私が入った衣裳部はお客様のドレスフィッティングのお手伝いをするのですが、担当という形ではなくて毎回違うお客様の接客です。衣裳の値段交渉はすべて営業さんがするので、最初から最後まで同じスタッフが担当するのは衣裳部ではなく営業の人です。

衣裳の値段もお客様によって全然違います。

見せるドレスもプラン内のものとプラン外のものを見せます。プラン外であれば追加3万や5万のアップ料金で、お客様によって追加金額が変わることもあります。(取れる人から取るって感じです)
たくさんドレスショップを回っているお客様は「新作だから料金がアップするといっても、自分の式までにはたくさんの人が着るわけだから、新作ではないですよね?」という鋭い意見をおっしゃいます。

仕事自体は新しいこともたくさんあってとても楽しかったのですが、毎日毎日怒声が営業マンに浴びせられて、ピリピリした職場でした。

ある日、いつものように「おはようございます!!」と元気よく挨拶をしていたら、ボスの目に留まり朝礼で褒められました。そして褒めた後、他のスタッフに「なんでお前たちはそれができんのや~!!」ってまた怒鳴り始めました。

それから私は元気よく挨拶ができなくなってしまいました。

「なんで?なんでそうなるん?もうここにおったらあかんな・・・」

そう思い、辞めることにしました。最低でも3か月は仕事をしなければその良さはわからないと思っていたのですが、私の居場所はここではないと思い、1か月ほどでやめることにしました。

ただ、仕事内容はとても楽しかったので、この会社の営業さんが「君はこの仕事にきっと向いていると思うから、もしこの仕事をこれからもやりたいのなら、他の会社を紹介してあげるよ」と言って紹介してもらった会社が心斎橋にあるマリーシンシアというドレスショップでした。

売上重視のお店とお客様重視のお店の違い

私がマリーシンシアで働いたのは10年前でわずか2年間でしたが、ここで本当の意味でお客様への『おもてなしの心』を学ぶことが出来ました。

お客様には最初から最後まで自分で担当します。ご来店~お話~フィッティング~小物合わせ~サイズ直しまで全てです。

料金もA,B,Cのプランがあって、お客様の顔色を見て値段を変えるということはありませんでした。最初に勤めたところとマリーシンシアと比較して裏側も知ることが出来、同じドレスショップでも、売上重視とお客様重視で全く違うんだなと思いました。

アットホームな優しい雰囲気のお店で家族の一員のような気持に

マリーシンシアという会社は私が働いていた当時は、社長とチーフがご夫婦で経営されていました。とてもアットホームな雰囲気で家族経営の良いところが出ていました。

いつも私たちスタッフを気遣ってくださいましたし、自分も家族の一員のような気持で働いていました。奥さんであるチーフは素敵で、優しくて、可愛くて、仕事ができてめちゃくちゃ尊敬していました。

その当時息子さん(二人)は大学生でしたが週末の忙しい時には配達や撮影の手伝いに来ていました。「あの親にしてこの子あり」って感じです。そんな中で働けて本当に幸せで楽しかったです。

ありえない大失敗で学んだこと

私はこのマリーシンシアで勤めているときに、ありえないほどの大失敗を犯しています。

それはお客様の荷物に「パニエ」を入れ忘れてしまったのです(パニエとはドレスの下に入れるワイヤーの入ったスカートで、これがないとドレスが足にまとわりつき上手にあるけないし、ドレスのラインがきれいに出ないので、せっかくのドレスが台無しになってしまいます)。

担当が最後まで責任をもってやることで、荷物のチェックをしたのも私で、忘れたのも私、完全に私の責任です。

お客様から式の後にメールが届きました。そのメールは当日のお礼のメールで丁寧な言葉でお礼がつづられていましたが、パニエが入っていないのでドレスのシルエットが台無しだったのが残念だったとありました。

そのメールで社長と私でお客様のご自宅まで謝りに行くこととなりました。どう考えても私のミスなのに、社長は大丈夫、大丈夫と私を一切責めませんでした。それよりも励ましてくれました。

本当にいつもよくやってくれるよって。チーフも私を責めませんでした。

逆に泣けました。優しさが沁みました。

社長は「ピンチはチャンス!」とばかりに、ミスしてしまったものはどうしようのないことだから、それは誠心誠意、心を込めて謝ればいいといわれました。それ以上は僕が話すから、君はもう何も言わなくて大丈夫と。

どんだけカッコいいんだよ!!

そしてお客様にお詫びを申し上げてその代償と言っても、一生に一回の結婚式をやり直すこともできず、どうするのかと思ったら、社長はその頃手掛けていた中央公会堂のフォトプランを無料でプレゼントすることを提案されました。

お客様もその案を受け入れて下さり、後日同じドレスで中央公会堂で最高のドレス姿を残すことが出来ました。その日、私もお客様に付き添いましたが本当に喜んでくださっていました。

ここまでやるかと思いましたし、ここまでやらせてしまったんだと思いました。

これで私のミスが帳消しになったわけではありませんが、自分がミスしたときは誠心誠意向き合うことが大切なんだと思い知りました。

おもてなしの心

本当にマリーシンシアの接客はお客様の事を第一に考えていたなと思います。

ここでおもてなしの心を学びました。

自分の損得じゃなくてお客様がどうかということの視点を学ぶことが出来ました。今マリーシンシアのホームページを見ると、提携のホテルもたくさん増えて、ますます活躍されているのがわかりとても嬉しく思います。

私はこれからもどんな仕事をしてもこの気持ちを大事にしてゆきたいなと思います。なかなかマリーシンシアみたいな会社はないと思うけれど、今思えば本当に素敵な会社だったんだと心から思います。

短い間でしたが働けて幸栄でした。また大阪に帰ったら遊びに行こう!!

最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

CONTACTお問い合わせ

ブライダルに関するご相談や見学予約など
お気軽にお問い合わせください